2018/04/17

こんにちは、ハナコです。
子育てしながらだと会社員を続けるのは難しい・・・という人も多いです。
「出産を機に仕事を辞めたけど、やっぱり働きたい。できれば家で、子どもを保育園に預けず同伴でできる仕事を。」
わたしもそう考えて、子どもが2歳の時に自宅でパン教室と料理教室をはじめる準備をスタートさせました。
では、実際にそれは「仕事」と言えるくらい稼げるのか?
今日は “パン教室の先生は儲かるのか” をわたしの体験と収入をもとにお話しします。
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≪言いたいコトをまとめると≫
自宅パン教室講師のリアルな収入
はじめに私の収入をお伝えすると、開業当初は月数人しか集客できず、月収1~2万円。
1年くらいして月5~8日ほどレッスンをするようになって、月収5万円前後。
3年目以降は毎月全レッスン満席になり、他の仕事のあいまに目いっぱい入れた時は月収10万円ほどでした。
・子育ての片手間でやるならお小遣い程度が限界
もし、「子育てをしつつ、空いた時間を使って得意のパンづくりを教えて稼ごう!」くらいの気持ちだったら、いいところ月収数万円でしょう。
レッスンをするのは週1で3時間だったとしても、そこにかける準備や生徒さんの集客にたくさんの時間がとられます。
繁盛教室にしようと思うなら、時間をかけて準備や集客をしないと無理。
趣味の延長で取り組むなら、友達やその友達が来てくれるのがいいところで、継続的に、安定的に収入を得ることは難しいです。
稼げても月数万円程度、もしくは生徒が集まらなければ1万円にもならないでしょう。
また、集客を友達頼りにするとあとあと面倒なので、自力で集客ができなければこの月収の壁は超えられません。
・本気で取り組めば月10万円以上も可能
しっかりレッスンプログラムの準備をし、メニューを充実させ、しかるべき集客をしたら、月10万円も可能です。
開業当初は知名度も低く、新規で生徒さんをコツコツ増やすしかないのですが、そこが教室運営の第一歩。
はじめから満席教室なんてことはありません。
新規の生徒さんを満足させて、しっかりフォローができれば、その方がリピーターになり、毎月来てくれます。
さらには友達を連れてきてくれることもあるでしょう。
そう、リピーターをつくることが教室運営ではとっても大事なのです。
まずは新規の生徒の獲得。
そのためにホームページやブログ、SNSで告知をしっかりし、情報を届けたい人にしっかり届ける。
それができて生徒さんが集まってきたら、レッスンに来た方を120%満足させてあげる。
そうするとリピーターになってくれます。
本気で教室を繁盛させたいなら、この手間と時間を惜しんではいけません。
1レッスン5000円、月に20人集客できれば、月商は10万円になります。
リピーター15人、新規毎月5人。
この数字は決して不可能な数ではありません。
・もっと高収入を目指すなら規模拡大が必須
さらに上の収入を目指すなら、
①レッスン単価を上げる
②レッスン開催日を増やす
③1レッスンあたりの参加人数上限を増やす
のどれかが必要です。
①はあなたの教室が既存の生徒さんを満足させているならば、今すぐにでもできます。
②と③は生徒数を増やす施策ですから、集客力がなければ実現できません。
開催日を増やしたところで、参加人数が埋まらなかったら意味ないですから。
1レッスン5000円×1レッスン参加人数4人×週3日開催 だと、月商24万円になります。
サラリーマンの初任給くらいにはなりますね!
もちろん、それ以上に集客ができればもっと稼ぐことも可能。
定員が8人のデモンストレーション形式のレッスンなら、一度に5000円×8人=4万円の収入になります。
↓さらに細かい月収について知りたい人はこちらへ
・ “教える” 以外の収入源をつくる
“自宅パン教室講師” の仕事はなにもパンづくりを教えることだけではありません。
例えば、パンのミニチュアを作ってハンドメイド作品にしてminneやメルカリで売ってもいいし、パン教室が繁盛して人気教室になったら、その経験を書籍にしたり、パン教室をやりたい方向けの講座を開くこともできます。
料理教室でよく聞く話ですが、調理器具メーカーとコラボして、教室を通して生徒さんに調理器具を販売し、売れるとマージンがもらえる、という仕組みもあります。
パンづくりを教えるだけだと、どうしても限界があります。
でもパン作りから派生したビジネスも並行して進めれば、更に収入を増やすことも可能です。
自宅パン教室運営にかかる費用/経費
・自宅なら家賃がいらずに初期投資は抑えられる
飲食店を開業しようとすると数百万を超える初期投資が必要ですが、自宅パン教室はそれに比べたらかなり安い!
自宅で開催するなら、まず家賃がかかりません。
ビジネスを始める時に気を付けたいのが、固定費。
はじめはなるべく家賃や人件費などの固定費をかけないことがポイントです。
その点、自宅教室というのは家賃が0円でとってもいい。
・器材や道具の初期投資はどれくらい?
場所代がかからないなら、初期投資は道具や材料等のみになります。
どこまで器材を準備するかによりますが、オーブンは家庭用のレンジ機能付きオーブンを利用し、発酵機やニーダー(こねる機械)も使わないレッスン内容なら、大型の器材は不要。
最低限必要なのは、コネ台やボウル、カードなどのパンづくりに必要な器具と、生徒さん用のスリッパ、持ち帰り用の袋、などです。
こだわりによりますが、まあ数万円で十分です。
あとは、告知用にブログやホームページを作るなら、そのための費用も必要です。(ほんの少額で十分です)
お金をかけようと思えば、もちろんたくさんかけられるのですが、初期投資を抑えた開業ができるのが自宅パン教室のいいところですね。
・レッスン運営費は実はあまりかからない
次に、日々レッスンを運営するにあたってかかる費用についてです。
小麦粉やイーストなどの材料費のほか、持ち帰り用の箱や袋、レシピシート(自宅で印刷したもので十分)、ランチやおやつを提供するならその材料費がかかります。
ここでもパン教室のいい点があるのですがお気づきでしょうか。
それは、材料費がすごく抑えられる、ということ。
パンはもともと小麦粉とイースト、水と塩でできるので、原価としてはとっても低い食べ物。
200gの強力粉でシンプルなパンを作るなら、材料費はひとりあたり50円~100円程度。
わたしは料理教室も運営していましたが、料理教室は材料原価が高い上、その仕入れ(買い物)も大変。
「あ~今日はこのスーパーであさり売ってないの!?」と、レッスン当日に子どもを抱えてスーパーを駆け足でハシゴすることが何度も。
しかも食材の種類が多く、ひとつでも買い忘れたらレッスンが成立しないので買い物にも神経を使います。
「いや~ん片栗粉がもうなかった!」 とか。
その点、パン教室は準備する材料の種類が少ないので、準備がシンプルに済むのもいい点です。
・子供を預けると一気に保育料がかかる
他にかかる経費としては、子どもの保育料。子ども同伴でレッスン開催ができれば不要なのですが、同伴ではレッスンがスムーズに進められないのであれば、保育園に預ける必要が出てきます。
仮に1時間1000円の一時保育だとして、3時間のレッスンをするために5時間預けることになります。
そうすると保育料だけで5000円。
1レッスン5000円で2人に教えるなら、レッスン料の半分は保育料に消えることに・・・
直接的な教室運営の経費ではないですが、かなり大きな金額が動くのでよく考えて。
・一番かかるのは “自分の人件費”
そして一番かかる経費、それは自分の人件費。
自分で主宰しているのであれば、もちろん時給をもらっているわけではないでしょう。
なので自分の働きを無給化して考えがち。
例えば、3時間のレッスンで5000円×4人に教えたから2万円の収入。時給にすると6,666円! すごい!
・・・本当にそうでしょうか。
もちろん違いますね。
こういう計算をして、高時給に舞い上がってはいけません。
レッスン時間は3時間だとして、そこまでにいったいあなたの時間を何時間費やしたでしょう。
見えない時間の消費がかなりあるのでお見逃しなく。
自宅パン教室講師の実働時間
・教えるだけじゃない パン教室講師の仕事内容
では、3時間のレッスンを生徒4人に開催する場合、教える以外にどんな仕事をするのでしょうか?
①4人の集客
レッスンに4人集めるのがまず第一のハードル。
教室運営で一番難しく大事なところ、「定員を埋める」ということです。
そのためには、あらゆる手段で告知をし、あなたの教室に興味を持ってくれる人を見つけなければいけません。
②参加予定生徒への連絡
レッスン予約をもらったあとは、生徒さんへの連絡やり取りも欠かせません。
新規生徒さんの場合は、ご連絡先やパンづくりの経験や困ってることなどを私は聞いていました。
もちろん、やらない先生も多いと思います。
予約が入ったら当日まで特に連絡やりとりはしない・・・わたしは怖くてそんなことできませんでしたが。
また、レッスン前日には、「明日◎◎時に待ってますね。場所は~~です。わからなかったら○○まで連絡くださいね~!」のようなメールを送っていました。
これをしないと、当日無断キャンセルが増えます。
生徒さんによっては、何度もメールやり取りをすることがあります。
③レシピ制作/試作
毎月レッスンメニュー変えたり増やしたりする場合は、日々レシピ開発と試作が付いて回ります。
レシピは季節によって少し変わるので、見直しも必要。
④買い出し/仕込み
前日までにレッスン材料を準備します。
ランチやおやつを提供するならそれらの準備もしておきます。
⑤掃除
当日は何といっても掃除です。
キッチンやリビングはもちろん、玄関やトイレも。
これが結構大変。
ここまで済ませてようやくレッスン!
パン教室開催日前日~当日は大忙しなのです。
つまり、自宅パン教室は儲かるのか?
・収入の満足度はいくら稼ぎたいか/理想の働き方による
収入に満足できるかどうかは、いくら稼ぎたいのか、そしてどう働きたいのか、によります。
「空いた時間で月20万くらい稼ぎたいな~」なんてのは無理!
アフェリエイトでも極めてください。
子どもがいるママが自宅パン教室を運営する最大のメリットは、子どもを家で見ながら、自分のペースで仕事ができること、です。
企業が運営しているパン教室講師では叶えられない働き方ができるのです。
子どもを預けなくていい、レッスン開催日数も予定に合わせて調整できる、そしてレッスン料を収入にできる。
その収入がたとえ数万でも満足する人もいるでしょうし、「稼ぎたい」マインドが強い人はそれでは満足しないでしょう。
何を望んで自宅パン教室をするのか、優先順位を考えてみてくださいね。
・軌道にのればコンスタントに稼げる
ひとつ言えるのは、リピーターがたくさんついて、教室運営が軌道に乗れば、安定的に稼ぐことが可能、ということ。
私は週に2~3日、1日2~3人にレッスンをして、毎月8万前後を稼いでいました。
リピーターが付いたころには、特別な集客をしなくても、これくらいのボリュームなら満席にできたのです。
大事なのは、ここに至るまで。
以下に集客して満足してもらい、リピートしてもらえるか、なのです。
まとめ
わたしは自宅パン教室講師は稼げると思います。
月10万弱をパートで稼ぐのって結構パートづくめになりますよね。
しかも勤めるなら保育園は必須です。
自宅で子ども同伴でパン教室をするのであれば、初期投資や運営資金は抑えられるので、集客さえできればコンスタントに収入を得ることができます。
少しゲスな話ですが、パンは作って売ってもひとつ100円~数百円の低単価な食べ物です。
200円のパンを100個売っても2万円にしかなりません。
それより、5000円のレッスンを4人に開催するのと同じですが、労力と経費は後者の方が少ないと私は思います。
「教える仕事」は原価が少なく、儲かるのです。
(もちろんやり方によりますので、どんなレッスンにするか、どんな人を集客するのかは熟考しましょう^^)